sigilで作成したEPUB2ファイルを、なんちゃってEPUB3に一発変換するスクリプトです。
ただし、これはとりあえず縦書きの組版にすることが主目的なので、正しいEPUB3にはなっていないことに注意してください。自炊用やテスト目的ならよいですが、これで生成したものをEPUB3ファイルとして配布等すると、電書ちゃん中の人に怒られかねないので注意です。
生成した縦書きEPUB3ファイルは、AdobeDigitalEdition、Readium(ChromeApp版)、iBooks3アプリ(iOS)、kinoppyアプリ(iOS/Android)、kobo touchで読めることを確認しています。
実際にやっていることは、content.opfの一部をEPUB3対応に書き換えるだけです。また、目次として用意したnav.xhtmlファイルが存在すれば、それをナビゲーションドキュメントとして設定しています。ファイルの構造はsigil(0.5.3)を前提にしているので、その他のツールで作成したものの動作は保証しません。
perlスクリプトなので、Macならターミナルからそのまま使えます。Windowsはcygwinとかでてきとーに。
epubファイルのあるフォルダに移動して、
$ perl epub2to3.pl test
とすると、test.epubファイルをtestというフォルダに展開し、内容を修正したあと、test.kepub.epubというファイル名でepubにパックします。
$ perl epub2to3.pl test rtk
のようにオプションで"rtl"をつけると、縦書き向け右開き設定になります。
epub2to3.pl(リンク先を保存でダウンロード)コマンドラインはどうも・・という人のためにOSX用Automatorサービス版も用意しました。
サービスの設定方法は EPUB圧縮するOSXサービスを参照してください。スクリプトに以下のものを設定します。選択項目は書類にしておきます。
epub2to3.service.sh(リンク先を保存でダウンロード)スクリプトは右開き専用になっています。左開きにするにはスクリプトの10行目を削除してください。